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総合診療医 ドクターG─腹痛 [ドクターG]

総合診療医 ドクターG
 
2月25日放送
 「おなかがズーンと痛い」
 http://www4.nhk.or.jp/doctorg/x/2016-02-25/21/7883/2279087/

 嘔吐が先か下痢が先か?
 こんなこと授業で教えてくれなかったような気がする! 良い勉強になるわ!! ドクターG、ありがとう!
 生涯、勉強ですね。

総合診療医 ドクターG 「食欲がない」【2月18日放送】 [ドクターG]

総合診療医 ドクターG 「食欲がない」【2月18日放送】
 https://www.m3.com/news/general/401657


 専業主婦の木下さんは、4か月前から吐き気がして食欲がない。ちょっとしたことでもしんどく、便もゆるい。体重は13kgも減ってしまった。
 4か月で13kgはおかしいので、がんやストレスが考えられると話した。

 今回のドクターは千葉大学医学部附属病院の生坂政臣先生。簡単に診断のつかない患者が訪れると、生坂先生の出番だと紹介した。
 今日の研修医は公立陶生病院の加納裕也先生、大阪医療センターの藤森なぎさ先生、呉共済病院の西達也先生だと紹介した。

 患者、木下久美子さんの主訴は食欲がない。4か月ほど前からお腹がはって食べられないという。ゆるい便が1日1回。バイタルデータは体温は35.9℃、血圧101/70、脈拍106回/分。体重は61kgから48kgになった。最初はフラダンスの効果だと思ったという。食後、月に2、3回急に気持ち悪くなると話した。40歳を過ぎて高血圧と言われ、その時は180/110だった。降圧剤を3年前から2種類服用している。胃カメラの結果、慢性胃炎だがピロリ菌は陰性、血液検査は正常だった。独身の頃はお酒を飲んでいた。病院には1人で来たと言ったが、実際には娘と2人で来ていた。


病名は何か?
 バイタルデータでは、血圧はやや低め、脈拍はやや早め。受診は大震災があった2011年の秋。加納先生は「ビタミン欠乏症」、藤森先生は「甲状腺機能亢進症からウェルニッケ脳症を併発している」、西先生は「ビタミンB1欠乏症(脚気)」を考えた。

ビタミン欠乏症?
 「ビタミンB1欠乏症(脚気)」は、心不全、ふらつき、偏食、慢性胃炎が説明できると伝えた。ウェルニッケ脳症は「ビタミンB1欠乏症が悪化すると起きる」と伝えた。

甲状腺機能亢進症?
 研修医たちは甲状腺機能亢進症など、なんらかの方法でビタミンB1が減り、ウェルニッケ症状が出ているという。
 最初にがんを疑った。今さっきのことだが、木下さんは娘と病院に来たことを忘れていた。認知症を疑い、ビタミンB12欠乏症だとすると、脊髄がやられるとふらつきが出たり認知症のような症状が出たりする。慢性胃炎が原因でビタミンB12欠乏症になることがある。

ビタミンB12欠乏症?
 ビタミンB1が欠乏し、ウェルニッケ脳症になると記憶障害を引き起こすコルサコフ症候群になることがある。ウェルニッケ・コルサコフ症候群とも呼ばれる。知識は豊富でも、記憶力が一時的に低下すると伝えた。
 ウェルニッケ・コルサコフ症候群の患者は、必要な時にその場で思い出せないだけではなく、作話をすることがあるという。
 娘を個別に呼んで話し、嘘が発覚した。
 加納先生は「ウェルニッケ症候群(コルナコフ症候群)」、藤森先生は「ウェルニッケ脳症」、西先生は「ビタミンB1欠乏症」と診断した。

病名は ウェルニッケ・コルサコフ症候群?
 ビタミンB1が欠乏すると、血圧が低くなり、心臓の機能が低下し、心不全の可能性がある。治療はビタミンB1を点滴で投与する。降圧薬は一旦服用を注視する。

Dr.G’S Case File
 初診から3週間後、食欲がなくなり、体重も減ってきてしまったという。バイタルデータの体温は36.5℃、血圧125/90、脈拍84回/分。2週間くらいは調子がよかったが、突然吐き気が襲ってきて、それから嘔吐や気持ちの悪さが続いているという。

再来診 木下さんに何が?消化器症状はなぜ 再び出現したのか?
 バイタルデータもふらつきもなくなったが、消化器症状のみ現れた。ウェルニッケ単独で発症するのはどうかな?と話した。

カンファレンス 延長戦 症例検討会
 加納先生は「悪性腫瘍」と述べた。悪性腫瘍は現状維持すら難しいので、一回よくなったのはなぜ? 藤森先生は「虫垂癌」。西先生は「クローン病」と診断した。クローン病は炎症性腸疾患と呼ばれる病気で、消火器症状などを起こす。原因不明の難病で、下痢や発熱、嘔吐などの症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す。しかし、生坂医師は患者の血圧を指摘した。西先生はこの患者は、開業医の先生の所に戻り、降圧剤が始まったのではと予想した。今回も安全な薬を使っていたが、薬剤性が原因で小腸の絨毛突起の萎縮が見られた。病名は、薬剤性吸収不良症候群とわかった。

ドクターGからの提言
 「患者からのすべての情報が診断につながる」と伝えた。関係ない情報は1つもなかった。考えぬくことが患者さんのためになると話した。
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