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「運動前には糖質をたっぷり摂れ」は嘘だった [スポーツ]

「運動前には糖質をたっぷり摂れ」は嘘だった
 北里研究所病院糖尿病センターセンター長 山田悟(Doctor's Eye―2016.03.22)
 https://medical-tribune.co.jp/rensai/2016/0322500506/

研究の背景:カーボローディングが推奨されてきた
 私は学生時代,運動をやるのであれば試合前には糖質をたくさん食べるようにと指導された。糖質を負荷すること(カーボローディング)により,筋肉内のグリコーゲンが増加し,運動耐容能が向上するということであった。この若いころに刷り込まれた知識により,"糖質制限食をしていると,(カーボローディングの逆作用で)筋肉内のグリコーゲンが減少し,運動耐容能が低下するのではないか"という懸念を持っていたが,自分自身の体感としては糖質制限食で運動持久力が低下するとは感じていなかった。
 このたび,極端な糖質制限食(ケトン産生食)ですら筋肉内のグリコーゲン量は維持され,運動耐容能も低下しないことを示す論文がMetabolism(2016; 65: 100-110)に掲載された。糖質制限食は運動耐容能を低下させないことが証明され,そもそもカーボローディングの概念が覆されたように思うのでご報告したい。

私(=山田悟センター長)の考察:一般人が運動をする際には糖質制限食の方が安全かもしれない
 実は,私が糖質制限食に興味を覚えるようになった数年前から,糖質制限食が運動耐容能に対して不利なのではないかという疑念をずっと抱いていた。それは,私がカーボローディングの概念を学生時代に教わっていたからである。そのころの私の文献検索では,"train low, compete high" (トレーニング期間中は糖質制限にすることにより脂肪酸のβ参加能力を高めておき,試合期間になったらカーボローディングをすることにより運動耐容能が最善になるという考え )という理論があり,トレーニング期間中の糖質制限を推奨する研究者はいるものの,試合日の糖質制限を推奨する研究者はいなさそうであった(Curr Sports Med Rep 2007; 6: 137-138)。
 しかし,昨年(2015年),米国スポーツ医学会のレビュー雑誌で極端な糖質制限食が運動と結婚できるかもしれない(The ketogenic diet and sport;a possible marriage?)という論文を読み,試合日でも糖質制限食が不利には働かないという仮説が立てられていることを知った(Exerc Sport Sci Rev 2015; 43: 153-162)。
 本研究は,まさに試合期間中でも糖質制限食で問題がない(グリコーゲン量,最大酸素摂取量などにHC群とLC群で差異がない)ことが示してくれた。運動前に糖質摂取を増やすことによりグリコーゲン貯蓄を増やすことができ,それが運動耐容能を向上させるというカーボローディングの概念は根底から否定されたのである。
 さらに注目すべきは,最大酸素摂取量の65%という比較的しっかりした強度の走行を3時間した後でも高糖質食を摂取した際には,(アスリートですら)血糖を維持するのにインスリン分泌が必要だったということである。私たちは,2型糖尿病治療において食事療法と運動療法は車の両輪であり,両方が必要であると指導している。そして,しっかりした運動をした際には運動により糖輸送担体(GLUT)4の細胞膜への移動が生じ,インスリンを使わずに血糖値を下げることができると考えてきた。しかし,今回のデータでは,しっかりと運動をした後でも高糖質食を摂取するとインスリン分泌が必要であり,アスリートにおいてすら血糖の若干の上昇が生じているということである。インスリン分泌が低下しているような2型糖尿病患者(大半の日本人2型糖尿病患者)では,運動していても糖質制限食の方が(食後高血糖を防ぐという観点からは)安全であることを示している。
 なお,本研究の糖質制限食はケトン産生食という極端な糖質制限であった。極端な糖質制限食については,今年(2016年)1月にnutritional ketosisについての研究会が米国のフロリダで開催されており,既に確立されているてんかんに加え,アルツハイマー病,パーキンソン病,がんの治療食としての可能性が検討された。もちろん,血管内皮への悪影響や(おそらくは遺伝子異常に伴う)ケトアシドーシスなどへの懸念はあるが,そろそろ日本でも冷静にケトン産生食のことを議論すべき時期に来ていると思う。

P.S.
 カーボローディングが何十年来提唱されていた一方で,ケトン産生食の運動選手への有用性も以前からいわれており,体脂肪の酸化能力が向上して運動持久力を高める可能性が指摘されていた(Metabolism 1983; 32: 769-776)
 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/6865776

医療相談─肉離れ [スポーツ]

 Facebookで玉田先生に医療相談しました。


玉田先生

 またしても医療相談で申し訳ございません。
 今回は私自身の症状に対する相談です。

 2月25日・木曜日に、ランニングをしていて、途中で調子に乗ってダッシュしてみました。そうしたら10m程度ダッシュした時点で右ふくらはぎに激痛が走り、それ以降、階段を登ったり、ダッシュしたり、ジャンプしたりすると痛みが出現するため強い強度の運動ができません。
 症状からは「肉離れ」が疑わしいです。ロキソニン、芍薬甘草湯などは服薬してみましたが効果がありません。
 私の印象としましては、腰部椎間板ヘルニア後遺症で右脚の筋肉バランスが崩れており、いわゆる“凝った”ような状態になっており、肉離れを起こしやすい状況になっているような感じがします。
 なお、腰痛に関しては、現状ではもうほとんど痛みは消失しております。

 メルクマニュアルを読みますと、以下のような記述がされております。
 「ウオーミングアップ:ウオーミングアップとは文字通り、筋肉を温めるという意味です。筋肉は温まると柔軟になるため、収縮に時間がかかる冷えた筋肉に比べて、肉離れが起こりにくくなります。軽い運動(たとえば、ランニングよりもウオーキング、あるいは軽い重量の使用)から始めると血流量が増え、筋肉の温度が上昇します。
 低い強度で始めると、適切な筋肉協調を習得する時間的な余裕ができ、トレーニングの強度を上げた時に、けがを予防するのに役立ちます。ひどい肉離れなどの予防にもつながります。」

 そこで質問です。
質問1:
 症状からは「肉離れ」が疑わしいのですが、内出血は伴っておりません。
 「肉離れしかけ(=出血を伴わない“軽い”肉離れ?)」という病態は存在するのでしょうか?

質問2:
 肉離れに対して、ロキソニン、芍薬甘草湯などは効果が期待できませんか?
 何か有用な痛み止めはありますでしょうか?

質問3:
 実は今週末の6日、ガーデンカップという県の大会にエントリーしているのですが、現状では、極めて「再発しやすい」状態ですよね? 無理はできないですよね?

 以上3点、アドバイスを頂けましたら幸いです。よろしくお願い致します。

P.S.
 写真は、私が数年前にやってしまった左大腿の肉離れ! まともに歩けるようになるまで約1か月かかりました。テニス(職場の金曜ナイター)をやっているときにポーチに出てジャンピングボレーをやった際に「プチッ」と何かで殴られたような感じを左脚裏に感じ、そのままコートに倒れ込んでしまいました。
 これで、数年間も競技人生から遠ざかりました。
肉離れ.jpg

肉離れを最短で治すための治療法 FMT整体 [スポーツ]

 意外に感じられるかも知れませんが、「肉離れ」に関する記述って、医学書などにほとんどないんですよね。
 メルクマニュアルにもわずかしか記載がありませんね。

肉離れを最短で治すための治療法
 http://f-mt.info/condition/tear-a-muscle/2324.html
 「肉離れに対して、病院ではアイシングやシップ、そして安静を勧められるだけで特にこれと言った治療法は行なわれません。
 『冷やして安静にしてください』、この一言で様子見となります。
 もちろん、肉離れは、筋断裂のため炎症が起きているので運動、マッサージなどは禁止されています。」

 えっ! そうなん? 昨日、風呂で30分かけてマッサージしてしもた!


 「驚かれるかもしれませんが、逆に温めた方が筋肉の柔軟性が出てきて、血流が流れやすくなり治癒が促進されるのでオススメです。
 しかし、温めたいからといって、温シップを使うのは止めてください。」

 温めるのか・・。何となく納得!


 「肉離れを完全に完治させないままの運動は、 痛みをかばう動作が身についてしまいます。それを繰り返すうちに、かばい動作がクセになってしまいパフォーマンスが著しく落ちて、いくら練習をしても上達しない三流選手になることになります。」

 図星や! ダッシュもジャンプもしないでテニスは無理やろ!
 昨日なんて、中西選手には、遠いところにサービスを叩き込まれて、コースを見ただけで諦めて追うこともせず、ノータッチエースを量産される始末・・。
 ダブルスでも、前に落とされたら拾いに行かず・・。仮に追いに行っても、走るのが遅くてギリギリ拾える状況なのでスイートスポットで捉えることができず相手のチャンスボールを打つことになってしまう。


 「もう安静にしている時間はありません。」

 ここは企業秘密みたいや! 具体的な記述が無いので、どう動かすのか読んでもよくわからない。。。


FMT整体を一言で表すと?
 「押したり揉んだりしないには理由があります。
 異常硬結を起こしている筋肉細胞は、簡単に言うと疲労物質でパンパンに浮腫んだ状態にあります。そこに強い力で押したり揉んだりすれば、軟組織が潰れたり、内出血を起こしたりして、筋肉はさらに硬化していきます。
 また弱った組織に強い力で刺激を加えることは、さらに神経を緊張させることになるので、治癒が遅れてしまうのです。」


FMT整体のFacebook
 https://www.facebook.com/fmttherapy


津市にもFMT整体があるのか・・
 三重県津市羽所町345 津駅前第一ビル3F西-B,059-272-4860
 http://tsu.bu-shu.info/index.php?FrontPage

P.S.
 保険が効かないから高いなぁ・・
施術料金:
 初診料  2,100円(税込)
 施術料  5,250 円(税込)

施術時間:
 【平日】午前 10:00~13:00/午後 15:00~20:00 
 【土日】午前 10:00~12:00/午後 13:00~17:00
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