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PPIで高齢者の認知症リスク4割増 [認知症]

PPIで高齢者の認知症リスク4割増
 ドイツ健康保険データで有意な関連
 【m3.com編集部2016年2月26日 (金)配信】

 プロトンポンプ阻害薬(PPI)を日常的に服用する高齢患者では、認知症リスクが4割以上高まることが、ドイツ公的健康保険データを用いた前向きコホート研究から明らかになった。ドイツ神経変性疾患センターのWilly Gomm氏らがJAMA Neurology2月15日オンライン版に報告した論文で、動物実験や薬物疫学の結果を裏付ける内容という。
 研究では、ドイツ最大の公的医療保険Allgemeine Ortskrankenkassen から2004-11年の入院および外来における診断記録とPPI処方データを抽出。75歳以上でベースライン時に認知症のなかった約7万3,679人について、年齢、性、既往、多剤併用などを調整した解析を行った。
 その結果、日常的にPPIを服用する群(2950人、平均83.8歳)では、非PPI服用群(7万729人、83.0歳)に比べ、認知症発症リスクが44%有意に上昇することが分かった(ハザード比1.44 [95% 信頼区間1.36-1.52]; P < .001)。
 Gomm氏らはこの結果から、「PPIの服用回避が認知症発症を抑制するかもしれない」と結論。PPIによって脳内アミロイドβ値が上昇したというマウス実験や薬物疫学の一次データの裏付けにもなるとして、さらなる検討のため無作為化前向き臨床試験が必要と指摘している。
【Willy Gomm, PhD, Klaus von Holt, MD, PhD, Friederike Thomé, MSc et al:Association of Proton Pump Inhibitors With Risk of Dementia─A Pharmacoepidemiological Claims Data Analysis  JAMA Neurol. Published online February 15, 2016. doi:10.1001/jamaneurol.2015.4791】


コメント:
 逆流性食道炎にてプロトンポンプ阻害薬(PPI)を服薬されている方は結構多いのではないでしょうか。
 プロトンポンプ阻害薬(PPI)については、wikipediaに分かりやすく記載されておりますのでご参照下さい。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%97%E9%98%BB%E5%AE%B3%E8%96%AC

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