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非特異的な発熱や皮疹では急性HIV感染症の可能性も考慮する [HIV]

44M正解.jpg HIV感染早期では、50~90%の患者に多様な症状が表れる(表1)。
 これらの症状は極めて非特異的なため、インフルエンザや伝染性単核球症などと誤認されることが多い。さらにこれらの症状は自然軽快し得るので、かぜなどと自己判断した結果、HIV感染発見と治療導入が遅れ、さらに感染拡大も起こし得る。なおHIV感染から約4週間は血中ウイルス量が少なく抗体検査が陰性となることがあるため、症状などから疑わしい場合はHIV-RNAも測定する方がよい。早期治療は合併症、死亡率などの改善が報告されており、原因不明の発熱や皮疹などの症状があった場合は積極的にスクリーニングをすべきである。また、HIV感染は他の性感染症(梅毒、クラミジア、淋菌、B型肝炎、尖圭コンジローマなど)の併存が多いため、発見した場合は他の性感染症のスクリーニングも積極的に行う。

P.S.
 皮疹は70%だそうです(文献2)。

文献2
 国立国際医療センター「HIV感染症とその合併症 診断と治療ハンドブック」第3版
 http://hb.acc-info.jp/

 以下サイトに記載されております。
 http://hb.acc-info.jp/part2/no19.html


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