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AD/HD専門医インタビュー [発達障害]

AD/HD専門医インタビュー
 AD/HDは子ども特有の疾患だと考えられていましたが、幼少期にAD/HDの症状に気づかれず、診断を受けないまま大人になり、社会生活に困難を抱えている方も少なくありません。成人のAD/HDとは、「成人になってから発症する疾患」ではなく、「成人になってから気づかれた疾患」だと言うことができます。
 AD/HDとは、Attention-Deficit/Hyperactivity Disorderの略で、注意欠如・多動性障害の総称です。脳機能の不全によって生活上にさまざまな困難を抱える、発達障害の一種です。AD/HDの特徴として、「不注意」「多動性」「衝動性」の3つが挙げられますが、成人では、とくに「不注意」が多くみられると言われています。
 Yさんのように、『注意力にかける、忘れ物が多い』(不注意)といった特徴が顕著にみられ、しかもそれが子どものころからずっと続いているような場合はAD/HDの可能性があります。
 AD/HDの特性をうまく活かして社会に適応している方もいれば、ご自身がAD/HDだと気づかないままつらい思いをしている方もいます。AD/HDとうまく付き合っていくために大切なのは、まず「気づくこと」、そしてAD/HDの特徴を「よく理解すること」です。
 AD/HDは治療のできる疾患ですし、服用により症状を改善する薬もあります。Yさんのように、治療を始めてから、忘れ物が減った、物事の段取りができるようになった、とご自身の変化を実感されている方がたくさんいます。ある患者さんは、「先生、違う人生ってあるんですね!」と明るい笑顔でおっしゃいました。幼少期からAD/HDの症状に悩み続け、ずっと生きづらさを感じてきた方だからこその言葉だと、強く印象に残っています。
 AD/HDは適切な治療によって改善が期待できる疾患です。仕事や日常生活で生きづらさを感じている方は、ぜひ一度、専門医に相談してください。自分自身の特性に気づき、理解することから、一緒に始めていきましょう。
 【都立小児総合医療センター顧問・市川宏伸先生】

P.S.
 この資料の作成はヤンセンファーマ株式会社です。
 2016年3月26日のFacebookにも関連事項をご紹介しておりますのでご参照下さい。
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