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98歳の胃ろう患者さん [終末期医療]

98歳の胃ろう患者さん

 私の受け持った胃瘻患者さんの最高齢は98歳です。
 数年前から認知症があったそうです。
Kアナムネ.jpg
 紹介状によりますと、昨年10月頃から寝たきり状態となり、嚥下障害が出現してきたそうです。
 11月下旬に胃瘻造設を受け、病状が安定したため、昨年12月に私の勤める病院に紹介入院となりました。
 入院時CTを供覧致します。
 K.jpg
 本年3月療養病床に転棟し、その時から私が主治医となっております。

 個人情報保護の観点から詳しくはお伝えできませんが、基礎疾患はアルツハイマー型認知症です。
 家族は延命治療は望まれておりません
 改訂長谷川式認知症スクリーニングテスト(HDS-R)を2016年5月18日に実施しましたところ7/30点でした。
HDS.jpg
 胃瘻により栄養状態は良好に保持されており、直近のアルブミン値は3.5です(基準値 アルブミン:3.8~5.3 g/dL)。

 欧米でしたら、「医療費の無駄遣い」ってバッサリのパターンだと思います。。
 しかし、この患者さん、リハビリテーションによって、理学療法士さんに手を引かれてではあるものの、何とか数mは歩けるようになってきております
20160520.JPG
 胃ろう適用は、年齢で区切りをつけるべきじゃないなとつくづく感じた事例です。
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