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恋とドーパミン [脳科学]

恋とドーパミン
 https://www.facebook.com/atsushi.kasama.9/posts/593602774142739
ヒトを対象にした扁桃体とドーパミン作用の脳イメージンク
 1990年代の後半から2000年代初頭にかけて,動物実験で扁桃体局所へのドーパミン受容体アゴニスト/アンタゴニストが恐怖・不安反応に影響を及ぼすことが確認された.また,同時期にヒトを対象にした脳イメージングで,ドーパミンが病態に関与しているパーキンソン病や統合失調症などの精神・神経疾患で扁桃体の活動に異常があることがわれわれの研究も含めて相次いで報告された.パーキンソン病患者では,ドーパミン補充療法をoffにした条件では恐怖刺激に対する扁桃体の賦活が低下していたが,onにした条件では低下していた賦活が回復したという報告がある.統合失調症を対象にした研究でも扁桃体の低賦活を報告したものが多く,症状との関係からみると,統合失調症の陰性症状である感情の平板化を有する患者群と感情の平板化を伴わない患者群に不快と感じる写真を提示したfMRI研究では,感情の平板化を伴う患者の方が扁桃体の賦活が弱かったと報告している.また,Taylorらは左の扁桃体の賦活の程度と陽性症状との正の相関を報告している.
 ドーパミンを放出させるアンフェタミンを健常者に全身投与すると情動刺激に対する扁桃体の賦活が高まったとするpharmacological fMRIの研究もある.反対にわれわれの研究では健常者にドーパミンD2受容体アンタゴニストを投与するpharmacological fMRI研究を行い,D2受容体アンタゴニストの経口投与は扁桃体の賦活を弱めることを見出した(図1).Kienastらは健常者を対象に6-[18F]fluoro-L-DOPAを用いたPETで扁桃体におけるドーパミン合成能を測定し,同一被験者の不快刺激による扁桃体賦活をfMRIで測定した.その結果,扁桃体におけるドーパミン合成能が高い人はど,不快刺激による扁桃体賦活の程度も高いという相関関係を報告した.アンフェタミンなどの覚醒剤を投与すると幻覚妄想が生じることから,統合失調症の急性期に認められる幻覚や妄想といった陽性症状はドーパミン神経伝達の過剰によるものと考えられ,慢性期に認められる陰性症状はドーパミン神経伝達の低下と考えられており,統合失調症の扁桃体の賦活異常を報告した研究もこの考えを部分的に示唆するものと考えられる.
 【高橋英彦:扁桃体におけるドーパミンの機能. Clinical Neuroscience Vol.32 623-626 2014】

私の感想
 「恋」と「ドーパミン」の関係について調べてみました。
キャプチャ.JPG
 ネットでは関連情報(http://piyoko-ko.com/4966)は見つかっても、有益な文献はまだ見つけ出せておりません。

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