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子宮頸がんワクチンで痛み・マヒ─被害者「人生奪われ悔しい」 [医療]

子宮頸がんワクチンで痛み・マヒ
 副作用被害 集団提訴へ─国などに賠償請求

被害者「人生奪われ悔しい
 埼玉県の大学1年生、酒井七海さん(21)は「副作用があるとわかっていながら、起きた副作用に対しての十分な治療方法もなく、5年間苦しんできた。私がなぜ被害を受けたのか、なぜすぐ適切な医療を受けられなかったのかを知りたい」と訴えた。
 高校1年だった2011年2~3月に2回接種した。2回目の翌日に失神し、頭痛やめまいに悩まされるようになった。これまでに22回入退院を繰り返したが、症状は悪化。いまは車いす生活で、右足に装具をつけないと立ち上がれない。視野の一部も欠け、見えづらい。
 副作用について国がまとめた資料で自身の欄を確認すると「回復」と書いてあり、副作用についての国の追跡調査の対象にもならなかった。「私たちはデータではなく一人の人間。一人の人間の人生が変わってしまったことを訴えたい」。悩んだ末、実名を明らかにして訴えることを決意した。

分かれる評価
 子宮頸がんは国内では年に約1万人(上皮内がんを除く)が発病し、約3千人が死亡する。ワクチンは、子宮頸がん全体の50~70%の原因とされる2種類のウイルスの感染を防ぐ効果があるとされる。がんそのものを予防する効果は証明されていないが、海外では、がんの前段階の状態を減らす効果が報告されている。
 厚生労働省が推奨を控えて以降、再開の是非を決められないのはワクチンの評価が分かれているためだ。
 川崎医科大の中野貴司教授(小児科)は「(推奨の中止が続けば)将来、先進国のなかで子宮頸がんの患者が減っていない国が日本だけになりかねない」と指摘。日本産科婦人科学会も推奨の再開を求めている。推奨の中止が続く日本について世界保健機関(WHO)は昨年12月、「弱い証拠に基づいた政策決定」などと声明で批判した。
 一方、東京医大医学総合研究所の西岡久寿樹所長らのグループは、副作用をワクチンと関連する新たな病態としてとらえるべきだと主張。効果よりも副作用のほうが上回るとしている。
 厚労省が結論を出す際に根拠にするつもりなのが疫学調査だ。ワクチンによる健康被害と訴えている症状が、接種を受けた人と受けていない人で発症する割合に差があるかどうかを調べる。ただ、結果が出る時期ははっきりしていない。
 【2016年3月31日付朝日新聞・社会】
 【デジタル:http://digital.asahi.com/articles/ASJ3X5TGQJ3XUTIL04P.html?rm=418

子宮頸がんワクチンの経緯.jpg
 若い患者が急増したため、国は10年11月からワクチン接種への公費助成を始めた。13年4月からは小学6年~高校1年の女子を対象に原則無料の定期接種とした。しかし、全身の痛みや倦怠(けんたい)感などの健康被害を訴える声が相次ぎ、国は同年6月に積極的な接種の勧奨を中止した。
 厚生労働省によると、14年11月までに約338万人が接種を受け、2584人が「副作用」を訴えている。同省は「実態の解明にはさらに研究が必要」としており、接種の勧奨再開のめどは立っていない。
 提訴方針について、厚生労働省とグラクソ・スミスクラインは「詳しい内容を承知していないのでコメントは差し控えたい」などとし、MSDは「世界各国で承認されており、圧倒的な科学的エビデンスがあることから被害者連絡会のこれまでの主張に根拠はないと信じている」としている。
 【2016年3月31日付日本経済新聞・社会】

私の感想:
 問題となったワクチンは、グラクソ・スミスクラインの「サーバリックス」とMSDの「ガーダシル」です。
 私は諸情報を元に、ワクチン接種が始まって間もない時点で(=公費助成前に)、高校生(当時)の娘にも接種させました。「公費助成」の噂はありましたがお金の問題じゃないですからね・・。
 一歩間違えば、副作用で苦しんでいたかも・・という状況ですよね。
 薬害エイズ以来の大きな問題だと感じます。
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