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髪モテ師 2D:4Dの比率 [脳科学]

髪モテ師

 今、放送中の「激突!! ニッポン仕事人 若き才能vsベテラン技」、けっこう面白い!
 http://www.mbs.jp/nippon-shigotonin/

 何に~! 髪を切ってもらった女性の80%に彼氏ができる
 何と衝撃的な内容!

 髪モテ師・大悟さんのHPは↓
 http://ameblo.jp/motegamishi/

P.S.
 大悟さんが番組内で解説していた「2D:4Dの比率」の話、実は私が2010.9.28~2015.3.29に執筆担当(約4年半で1,337本の原稿を寄稿)しておりました朝日新聞社の医療ブログ「ひょっとして認知症?」(「アスパラクラブ」&「アピタル」)の第432回『加齢とからだ、加齢と知能─薬指の長さと男性ホルモン』においてご紹介したことがあるんですよ。
 以下にご紹介しますね。


2014.3.13公開
 http://apital.asahi.com/article/kasama/2014030400010.html(注:今はリンクされていません!)
《432》加齢とからだ、加齢と知能─薬指の長さと男性ホルモン
 たまには、ちょっと興味深いネタ話もご紹介しましょうね。
 2011年5月18日放送『ホンマでっか!? TV』において、テレビ朝日系『天才をつくる!ガリレオ脳研』などでお馴染みの人間性脳科学研究所所長の澤口俊之先生が「2D4D比」に関して言及しました。
 第4指(薬指あるいは環指)に対する第2指(人差し指あるいは示指)の比率(2D÷4D)である指比率(2D:4Dratio)は、胎児期の男性ホルモン暴露指標としてしばしば使用され、母体の胎内でさらされる男性ホルモンの量が多ければ薬指が長くなり(=2D:4Dの比率が小さくなる)、より男性的になるとの指摘があります。
 指比率(2D:4Dratio)に関する学術的な研究もあり、胎児の間に男性ホルモンの影響を強く受けて育った(2D:4Dの比率が小さい)男性は、「スポーツ選手や投機ビジネスに向いている」(http://www.daito-p.co.jp/blog/2011/04/14/)ことを紹介しております。
 なお、草食系男子(基準:①女性への興味が強くない、②何事にも態度が控えめ、③声が小さく従順な感じ、④色白で筋肉質ではない、⑤消化器系が弱いなど)と思われる平均年齢30.8歳の男性21名のホルモン動態、2D/4Dなどを調査した報告では、若年にもかかわらず加齢男性性腺機能低下(LOH)症候群の診断基準で境界域である遊離テストステロン11.8pg/mL以下を示す例は10名(47.6%)に認められたものの、2D/4Dはテストステロン分泌予測に有用ではなかった(ホルモン低値群もホルモン正常群ともテストステロン分泌が少ないとされる0.96[2D/4D]以上の値を示さなかった)ことも報告されております(池岡清光、小西未来、岡川泰子:草食系男子のホルモン動態. 日本医事新報No.4659 32-36 2013)。
 飲み会のひとときを楽しく過ごす話題の一つにはなるかも知れませんね。

 では、2D:4Dの比率が小さいことはすべてにおいて良いことか?と言えば答えはNo!です。2011年6月23日号Medical Tribune(Vol.44 p46)に、『薬指の長さでALSリスク予測』という記事が掲載されておりました。
 筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis;ALS)は多くの場合、手指の使いにくさや肘から先の力が弱くなり、筋肉がやせることで始まります。話しにくい、食べ物が飲み込みにくいという症状で始まることもあります。いずれの場合でも、やがては呼吸の筋肉を含めて全身の筋肉がやせて力が入らなくなり、歩けなくなり最後は寝たきりとなり、水や食べ物の飲み込みも困難となり、呼吸も十分にできなくなる神経難病です。残念ながらまだ病気の正確な原因は解明されておりません。女性よりやや男性に多く、中年以降に発症します。
 ロンドン大学キングズカレッジ精神医学研究所のAmmar Al-Chalabi教授らは、「出生前にテストステロン値が高いと、成人後に運動ニューロンのアンドロゲン感受性が低下するのではないか」と考え、ALS患者さんにおける2D/4D比を検討し、「ALS患者では、2D/4D比が低い傾向にある」と発表しました(Vivekananda U, Manjalay ZR, Ganesalingam J et al:Low index-to-ring finger length ratio in sporadic ALS supports prenatally defined motor neuronal vulnerability. J Neurol Neurosurg Psychiatry Vol.82 635-637 2011)。
 もし胚発生時という非常に初期の段階で受けた影響が、成人後の運動ニューロン病の発症に関与しているのだとすれば、発症機序の解明に結びつき新しい治療法の開発に繋がる可能性が出てくるかも知れませんね。
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