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佐藤雅彦:認知症になった私が伝えたいこと─講演活動を始める [アルツハイマー病]

佐藤雅彦さんの著書.jpg
講演活動を始める

 二〇〇八年、埼玉県の職員を対象にした講演会「認知症の本人の声に学ぶ」に招かれて、これまでの私の体験をお話ししました。
 …(中略)…
 声を伝えるために、思いきっていろいろな場に出かけていったことで、自分のつながりや付き合いの幅が、認知症になる前よりむしろ広がっていきました。
 しかし、よいことばかりではありません。
 講演活動を続けていると、あるとき、知らない人から「売名行為はやめなさい」と言われて、とても傷つきました。
 また、前向きなことを話すと、「困ったことや問題点はないか」と問い詰めるように聞かれたり、「認知症らしくない」と言われたりすることもあって、自分が一生懸命に生きようとすればするはど、世間から冷ややかに見られることが、苦しかったです。
 「あなたは認知症ではないのでは?」「本当にアルツハイマー型認知症?」と疑われたことも、一度や二度ではありません。
 不安になった私は、主治医のほかに、あらためて二人の専門医を訪ね、自分が「アルツハイマー型認知症」かどうか、診断してもらいました。
 ここで、たしかに認知症であることが診断されて、むしろほっとしたような、奇妙な感じがしたものです。
 【佐藤雅彦:認知症になった私が伝えたいこと. 大月書店, 東京, 2014, pp128-131】

私の感想
 述べたい私見はありますが、書かない方が良いと思います。

アルツハイマー型認知症
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%84%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%BC%E5%9E%8B%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87
 症状は進行する認知障害(記憶障害、見当識障害、学習障害、注意障害、視空間認知障害や問題解決能力の障害など)であり、生活に支障が出てくる。重症度が増し、高度になると摂食や着替え、意思疎通などもできなくなり最終的には寝たきりになる。 階段状に進行する(すなわち、ある時点を境にはっきりと症状が悪化する)脳血管性認知症と異なり、徐々に進行する点が特徴的。症状経過の途中で、被害妄想や幻覚(とくに幻視)が出現する場合もある。暴言・暴力・徘徊・不潔行為などの問題行動(いわゆるBPSD)が見られることもあり、介護上大きな困難を伴うため、医療機関受診の最大の契機となる。
 現在のところ、進行を止めたり、回復する治療法は存在していない。運動プログラムは日常生活動作を維持し、アウトカムを改善するという利益がある。罹患した人は、徐々に介護支援が必要となり、それは介護者にとって社会的、精神的、肉体的、経済的なプレッシャーとなっている。
 全世界の患者数は210~350万人ほど(2010年)。大部分は65歳以上に発病するが、4~5%ほどは若年性アルツハイマー病 (Early-onset Alzheimer's disease) としてそれ以前に発病する。65歳以上人口の約6%が罹患しており、2010年では認知症によって48.6万人が死亡している。先進国において、ADは最も金銭的コストが高い疾患となっている。
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