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ADD(注意欠陥障害) [発達障害]

子供の発達障害 一人で悩まずに
 保護者同士、情報を交換 ■専門家に相談
 適切な教育支援 早く

 新年度が始まって約3カ月。小学校では保育園の段階では気付かなかった子供の発達障害が分かることも少なくない。もし、我が子に発達障害の疑いが生じたら、どうすればいいのか。保護者の体験談や専門家のアドバイスから基本的な対応を探った。

ほぼ毎月茶話会
 5月のある日。東京都調布市で発達博害やその疑いがある子供の保護者の茶話会が開かれた。同市の一般社団法人「発達心理ライフケア協会」がほぼ毎月開催しており、事前の申し込みは不要だ。代表の春日佳奈さん(45)は「特に低年齢の発達障害児の保護者は時間の工面が大変なので、参加しやすくしています」とにこやかに話す。
 出席者は11人。初参加の母親(49)は高校1年の次男にADD(注意欠陥障害)があるという。ADDは注意欠陥多動性障害(ADHD)のうち多動(じっとしていられないこと)がないタイプ。このため、次男が小学5年で不登校になるまで、障害に気付かなかった。

 …(中略)…
現れ方千差万別
 発達障害の現れ方は一人ひとり異なる。育てにくさを感じて親が気づくことも、集団内での様子から教員が気づくこともある。子育てに直面する母親は障害に詳しくなるが、父親や祖父母の理解が足りないことで母親の精神的負担が増すことも少なくない。それゆえ「母親が苦労や悩みを共有し、情報交換できる茶話会のような湯が必要」(春日さん)なのだという。
 発達障害がある子供の保護者を支援する団体は増えている。インターネットのほか、教育支援センターなど自治体の窓口で情報が得られることもあるので相談してみてもよいだろう。 (ライター仲尾匡代)

発達障がいファミリーサポートMarble・国沢真弓代表理事に聞く
国沢代表理事.jpg
――就学時健診では発達障害かどうかはわからないのですか。
 「発達障害があってもおとなしく知能テストを受けられる子は、知能に問題がない限り分からないでしょう。コミュニケーションが極端に難しければ面談の際に分かりますが、そうした子は幼稚園や保育園で判明していることが多いはずです」

――一口に発達障害と言っても、障害の現れ方は一人ずつ違いますね。
 「障害への対応は、医師や専門家、先輩保護者などの助言の中から我が子に合うものを選ぶ必要があります。すぐにベストを見つけるのは難しく、べターを選ぶぐらいの構えがよいでしょう」
 「発達障害のある子は困った子ではなく、困っている子です。周囲に理解がないと、叱られたり非難されたりして、自己肯定感が低くなりがちです。その状態がひどくなると、不登校引きこもりにもなりかねません」
 「それを避けるためにも、家庭と学校が連携をとりながら、適切な教育支援を受けることが大切。子供の障害と向き合い、支援を上手に活用すれば、社会で生きる力を育むことともできるのです」

▼発達障害
 自閉症スペクトラム障害(ASD)、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)や、これらに類する脳機能の障害。ASDは自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害の3つに分類されていたが、最近では1つの連続した障害とみなされる。1人で複数の障害を併せ持つこともある。
 【2016年6月24日付日本経済新聞・くらし】

私の感想
 4月にご紹介した動画は印象的でしたね。
 https://www.facebook.com/atsushi.kasama.9/videos/vb.100004790640447/578924222277261/?type=2&theater

 ADD(注意欠陥障害)ってのは初耳だ。専門外の知識は新聞から得るに限る。基礎を新聞で学習したら、その次はネットで情報入手でしょうね。


大人の女性の注意欠陥障害(ADD)
 http://adhdadd.seesaa.net/
 ■ 5.洗濯ができない
 ■ 6.整理整頓が出来ない
 ■ 7.紛失対策(学生編)
 ■ 8.紛失対策(社会人編)
 ■ 9.時間感覚を養う
 ■ 10.スケジュール感覚を養う
 ■ 11.気分が変わりやすい
 ■ 12.気分の波
 ■ 13.料理ができない
 
ADD(注意欠陥障害)の人は事務職は向きません
 http://edu.markelog.net/%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3/%E6%B3%A8%E6%84%8F%E6%AC%A0%E9%99%A5%E5%A4%9A%E5%8B%95%E6%80%A7%E9%9A%9C%E5%AE%B3adhd/add-jimujo/
 何度注意されても同じミスをします。
 事務系の職種で苦労している人は、ADDぽい人が多数いるようです。

 私が見てきた人でもそんな様子でした。
 •机の上がポストイットまみれになっている
 •何事も細かすぎるチェックリストが必要になる
 •それでも何度もミスをする
 •作業をしていると他の事が気になる
 •他の事をすると最初にしていた作業でもミスをする

「病識」と「病感」 [認知症]

本人が異変に気づく

 家族よりも本人が先に異変に気づくケースもあります。それまで健康に過ごしていた若年性認知症の人のほうが、高齢になって発症した人よりも、自分の異変に気づきやすいようですが、高齢の人でも、外出の際に目的地にたどり着けない、帰ってこられないといった経験をして、自ら受診を希望する人もいます。
 本人が 「異変」と感じているのは、必ずしももの忘れなどの典型的な症状ばかりではありません。「自分が自分でないような感じ」「物が見えていても、そこにないような感じ」などで、実際に本人が違和感があると感じていても、それをうまく説明できないことも多いようです。


語り 006

 妻が心配して、「どうなったのか」っていうことでね、何回も聞かれたかな。「どうしたの? どうなったの?」、そういうような言葉をたくさん言われましたね。それで、私が説明しようと思ってもですね、説明ができないわけですよ。「自分がどうなっているか、よくわからない」って言っても、妻もわからないわけですよね。
 私、それがもう本当に、「ここにおる○○は誰なのか」っていうような感じというかね……、そんなことです。非常に心細いですね。
                    本人04(プロフィール:p.611)
 【認知症の語り─本人と家族による200のエピソード. 健康と病いの語りディペックス・ジャパン, 東京, 2016, pp16-18】

私の感想
 「病識」と「病感」の言葉の使い分けになるんでしょうね。

朝日新聞アピタル「ひょっとして認知症-PartⅡ」第31回『認知症の代表的疾患─レビー小体型認知症 もの忘れを自覚することの多いレビー小体型』(2013年1月14日公開)
 もの忘れに関しても、DLBにおいては内省できることが多いことが報告されています。
 アルツハイマー病では、初期ですらもの忘れを自覚していないケースが多いです。一方、DLBでは、初期においてはもの忘れを自覚しているケースが多いのです。
 東京医科大学病院老年病科の羽生春夫教授は、疾患別の病識の有無について検討しており、「有意な認知機能障害を認めない老年者コントロールの病識低下度の平均+2標準偏差を超えるものを病識低下ありと定義すると、AD(アルツハイマー病)群の65%、MCI(軽度認知障害)群の34%、DLB(レビー小体型認知症)群の6%、VaD(血管性認知症)群の36%が該当し、AD群が最も多く、DLB群は最も少なかった。」(羽生春夫:老年期認知症患者の病識―生活健忘チェックリストを用い、介護者を対照とした研究―. 日本老年医学会雑誌 Vol.44 No.4 463-469 2007)と報告しております。

メモ:内省
 「記憶、見当識、思考、言葉や数の抽象化機能などは、日常生活を送っていく上でそれぞれがとても大切な機能である。しかし、暮らしのなかでは、これらの機能一つひとつがバラバラに役立っているわけではない。複数の知的道具あるいは要素的知能を組み合わせて使いこなす『何か』がなけれはならないはずである。それを知的主体あるいは知的『私』とよぶことにすると、そこに障害が及ぶのである。だから、認知症を病む人は、いろいろなことができなくなるという以上に、『私が壊れる!』と正しく感じとるのである。
 知的主体などという硬い言葉ではなく、もう少しうまい言葉が見つかればよいのだが、学者も苦労してこの『何か』を『内省能力』(ツット)、『本来の知能』(ヤスパース)、『知的人格』『知的スーパーバイザー』(室伏)などと名づけている。どれもが、個別の、記憶、見当識、言葉、数といった道具的、要素的知能を統括する、より上位の知的機能を何とか言い表そうと苦労しているのである。」(小澤 勲:認知症とは何か 岩波新書出版, 東京, 2005, pp141-143)

 認知症の介護においては、しばしばアパシー(自発性の低下・無関心)の存在が問題となります。
 アパシー(apathy)とは、無気力・無関心・無感動のため、周りがやるようにと促しても、本人は面倒だから、全然動こうとしないし気にもしない状態です。そして、このアパシーの存在ゆえに、認知症がうつ病と誤診されているケースもあります。
 なお、DLBでは、うつ病を有する頻度が比較的高いことも知られております。
 「Ballardら(1999)は病理診断されたDLB、AD各40例を比較し、DLBでは、初診時に幻視、幻聴、妄想、誤認妄想、うつ病を有する頻度がADに比べて高い」と報告しています(長濱康弘:レビー小体型認知症の臨床症候学と病態生理. Dementia Japan Vol.25 145-155 2011)。
 なおこの点に関して筑波大学臨床医学系精神医学の朝田隆教授は、「伝統的な精神科のうつに対する見方では、悲哀感、悲しみをもって『うつ』の本質とし、それに不安ややる気のなさを加えます。DLBの場合、精神科の伝統的なうつというよりは基本的にはアパシーです。周りは困っているが本人は何もしなくて当然とケロッとしているような患者さんが比較的多いですね。」と指摘しています(朝田 隆 et al:座談会─認知症の早期発見・薬物治療・生活上の障害への対策. Geriatric Medicine Vol.50 977-985 2012)。

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 2014年7月30日にホテルグリーンパーク津において開催されました第16回中勢認知症集談会特別講演会には、群馬大学大学院保健学研究科リハビリテーション学講座の山口晴保教授らが講師として来て下さいました。

 山口晴保先生は、「MCIとADの境界は、『病識の有無』だと思っています」と講演で述べられました。そして、SED-11Q(Symptoms of Early Dementia-11 Questionnaire)を用いた病識の評価に関する検討結果についてご紹介して下さいました。
判断基準
 医療機関においてはSED-11Qが11項目中3項目以上で認知症を強く疑い、地域の認知症スクリーニングでは11項目中4項目以上で受診を勧めるというのが目安だそうです。

SED-11Q【認知症初期症状11項目質問票】
①同じことを何回も話したり、尋ねたりする
②出来事の前後関係がわからなくなった
③服装などの身の回りに無頓着になった
④水道栓やドアを閉め忘れたり、後かたづけがきちんとできなくなった
⑤同時に二つの作業を行うと、一つを忘れる
⑥薬を管理してきちんと内服することができなくなった
⑦以前はてきぱきできた家事や作業に手間取るようになった
⑧計画を立てられなくなった
⑨複雑な話を理解できない
⑩興味が薄れ、意欲がなくなり、趣味活動などを止めてしまった
⑪前よりも怒りっぽくなったり、疑い深くなった

※上記の11項目に関して、ご本人は病識が欠如しているため「該当しない」にチェックを入れるものの家族はそれを感じているため「該当する」にチェックを入れ、その差がMCIにおいては乖離しないものの、軽度AD&中等度ADにおいては有意に乖離(p<0.001)しているそうです。
 そして、「その結果を介護者に見せて、本人の自覚が乏しいことを理解してもらい、叱らないように指導することでBPSDを予防しましょう」と講演会で配布されました資料には記載されておりました。
 詳細は論文をご参照下さい。
 Maki Y, Yamaguchi T, Yamaguchi H:Symptoms of Early Dementia-11 Questionnaire(SED-11Q): A brief informant-based screening for dementia. Dement Geriatr Cogn Disord Extra Vol.3 131-142 2013
 Maki Y, Yamaguchi T, Yamaguchi H:Evaluation of Anosognosia in Alzheimer's Disease Using the Symptoms of Early Dementia-11 Questionnaire(SED-11Q). Dement Geriatr Cogn Disord Extra Vol.3 351-359 2013

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 認知症初期症状11項目質問票(SED-11Q)の評価用紙は山口晴保研究室のホームページ(http://www.orahoo.com/yamaguchi-h/)からダウンロード可能(山口晴保:認知症の本質を知り、リハビリテーションに活かす. MEDICAL REHABILITATION No.164 1-7 2013)。

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 「ところで、認知症の人には『自分は病気である』という自覚はあるのでしょうか?
 この『自分は病気だ』と自覚することを『病識』といいます。医師の中には、認知症の人には『病識がある』という人もいれば、『ない』という人もいます。
 私は『病識は低下している(一部ある)』という考えです。自分はどんな病気でどのような問題が生じているのかといった自覚は乏しくなっていますが、『何だかいつもと違う』という感覚はあると思っています。これを『病感』といいます。 」(山口晴保:認知症にならない、負けない生き方 サンマーク出版, 東京, 2014, p53)

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